その他

旅館であったリス

旅行先で偶然撮影できたリスの写真を基に絵を描いてみました。
壁で囲われた小さな中庭にある剪定された木の先で、木の実をかじっているらしい様子でした。
撮影時の天候は少し雨が降っている曇り空だったため、窓ガラスに水滴が付いていたり
背景の壁や木がリスと同じ灰色に近い色になっているため、どのように写真から情報を選択するかを常に考えていました。
最終的に水滴の滲みは僅かで、ガラス越しの表現よりもリスそのものを描きたかったので水滴の表現はしないことに決めました。


細部も陰で黒く潰れ気味のところをどう描くか悩みましたが、下書きではだいたいの指の位置がわかる位に手足を描いておきます。
後は大まかにリスの形を整えて背景とのバランスにも問題がないことを確認して色塗りに進みます。
前述したように曇り空で全体が灰色気味に落ち着いた感じなので、画面が同じ灰色で潰れないことを目標としました。
リスが乗っている木が最初に細かく描き込まれているのはこの目標と関係しています。
写真ではこの木だけが雨に濡れて暗く鮮やかな色を放っているからです、逆に言うとここ以外は色味が薄く区別が付け辛いので、この色の濃い木が一番分かりやすく描き進めやすかったので最初に描きこみ、次に面積の広い背景を塗ることで、残った主題のリスをどんな色で塗るかの目安にしました。

DSC_1658

背景の木を描きこんで行きリスに下塗りをしました。
背景の木は右手が陰で赤よりの暗い色で、左手は明るく緑よりの色で塗ってあります。
全体的に思ったより色味が強く出てしまったので灰色に近づけつつ、木のでこぼこした質感を詳細になりすぎないように描きこみました。
最後まで背景とリスのどちらを強く色味を出すか悩んでいたので、この時点では背景の赤と緑の中間の黄色で下塗りをして、色で二つの差別化を狙っています。

リスの細部描きこんで行きます。
背景と同じように色を重ねる過程で灰色に様子を見ながら近づけていくのが指針です。
まずは目や鼻など黒がハッキリしているところから描きこみ、形を程よく分かるようにしてから
徐々にぼんやりとした不鮮明な部分に移って行きます。

ここから塗る場所は大体毛がふさふさしている場所なので毛並みを感じられるように出来るだけ筆を
毛の流れに沿ってサッサッと塗っています。

光が上からあたってリスの頭と背中の広い範囲が一番明るく輝いていたので白く明るくしつつリスの
形をハッキリさせていきます。
この明るい部分以外は暗めの色なので、コントラストで明るい毛並みも目立つように暗い色を入れていきます。


細部を足しつつ顔の部分が思ったより陰で暗くなっていることに気が付いたので一番暗い口元を塗ったら、すでに塗ってあった鼻の感じがつぶれてしまって、少し暗くつぶしすぎたかと少し不安になりましたが、今は細部よりも顔の広い面を明暗で塗り分けていくことにしました。

顔の大まかな立体感を意識しつつ陰色を塗りました。
細部はつぶれてしまいましたが色と明暗には問題がなさそうです。

先ほど塗った色をベースに細部を描きたしていきます。
ただし暗部なので写真でもよく見ないとハッキリしない場所や、そもそもよく写っていないところも多いので見た感じに近づくように細部の質感を調整します。

リスが座っている木が写真より明るく、リスより目立っている気がしたので全体を暗くして
目や爪などの細部を整えました。

最後に髭と耳の細部描いて完成となりました。

もくめ

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