こんにちは!よっしーです。
みなさん、リカバリーという言葉を聞いたことありますか?英語でRecoveryを訳すと【回復】ですが、とても哲学的な言葉なのです。
なぜ、その言葉の前に【全人】と付けたかというと、コスモスの花びらのように心身調和してという意味を加えたかったからです。全人という言葉には玉川大学で出会いました。まだ、誰も【全人的リカバリー】という言葉は使っていないと思います。医療では包括的などの言葉が使われていますが、【全人】私の好きな言葉です。
この言葉【recovery】と出会ったのは、東京大学附属病院統合失調AYAセンター(Adolescent and Young Adult: AYA)に入院している時、主治医の先生から一冊の冊子をいただきました。
その冊子は『本人のリカバリーの100の支え方:100 Ways To Support Recovery 』
https://plaza.umin.ac.jp/heart/pdf/170327.pdf
この冊子を読むと、それまでは言われたことを言われたままに、従ってきていましたが、自分の意志が尊重される気がしました。
例えば、デイサービスに行きなさいと言われたら、自分の意思はなく通っていたし、薬も処方されたものをそのまま服薬したら、とてつもなく太って、飲みたくなくなって断薬してまた入院を繰り返したり負のループに入っていました。
今は、リカバリー志向の主治医に出会い、共に社会資源や薬を選択することで、自分にも責任があること、人に言われて決めるのではなく自分が決めたことであるから、人のせいにはできない。自分らしく生きる権利を誰もが持っていることに気付かせてくれました。
主治医に言われて、嬉しかった言葉が『病名うんぬんでなく、病気に支配されず、コントロールして自分の望む人生、自分らしく生きることが大切』この言葉は忘れてることはないでしょう。
病気になって、たくさんの困難はあったけれど、もしかしたら病気になっていなかったら、たった一度の人生、自分らしく生きるということを意識できなかったかもしれない。
神奈川精神医療センターで主治医ではないけど、入院中よくお話ししてくれた先生の『精神疾患の発症が人生の切り替えにはなってもマイナスにはならないよう、その方の人柄や人生を見据えた奥行きある視点を持ち、支援者と共働して回復の手助けをしていきたいと思います。』という言葉も私にとって、病気は人生のリセット、切り替えであったのかもしれないと前向きにさせてくれます。色々なお医者さんがいて、自分に合うドクターを探すことも大切だと気づきました。
だれもが、さまざまな困難や病気があっても自分らしく心豊かに生きていける社会になってほしい。
リカバリーは自分らしさを取り戻すためのプロセスであり、心や個性が十人十色ちがうように一人ひとり違う旅のようなものなのではないでしょうか。
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