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よく間違えられている日本語

 皆さんこんにちは、お餅。です。
突然ですが皆さんこれは読めますよね?
『あり得る』
そう、当然読めないなんて『ありえない』ですよね。

 正解は『ありうる』です。
『ありえる』と読んでいる方が多い事かと思いますが、これは『ありう』という古語の下二段活用によるものです。詳しい事は是非調べてみてください。
このように意外と『間違いやすい』言葉、ではなく『間違えやすい』言葉はかなり多いのではないでしょうか?
今の『間違いやすい』と『間違えやすい』には大した差はありません、正確には『間違う』と『間違える』くらいの差なのでニュアンスの差程度ですね。

 実際後者は間違えているわけではないのですが、日本語にはこのように誤用があまりにも広まってしまった為にそれを正しいものとして認められつつある物がとても多く存在しています。
そういったものは『慣用読み』と呼ばれ、恐らく皆さんが想像しているよりもずっと多く存在しています。
試しに今から例としてとりあえず10個の単語を上げるので、間違えないよう一通り読んでみてください。読んでから次へと進んでください。

『新しい』、『捏造』、『免れる』、『情緒』、『舌鼓』、『依存』、『撹拌』、『早急』、『荒らげる』、『見参』。

読めましたか?
読めたなら答え合わせをしましょう。

以下、”日本語としての”本来の正解。↓
『あらたしい』、『でつぞう』、『まぬかれる』、『じょうしょ』、『したつづみ』、『いそん』、『こうはん』、『さっきゅう』、『あららげる』、『げんざん』。

 さあ、一つずつ取り上げてみましょう、まずは『新しい』から。
これに関してはとても分かりやすい例を挙げてみましょう。これは読めますか?
『新たに』。
もちろん『あらたに』ですね、簡単です。これを踏まえれば上の『あらたしい』も納得できるのではないでしょうか?これはかなり前に認められた読み方の為、知らない方のほうが大多数だと思われます。

 次は『捏造』ですね。
似た言葉の『でっちあげる』というものは有名ですが、これを漢字で書くと『捏ち上げる』となります。そうです、『でつぞう』の『デツ』ですね。

 さて、『免れる』。
これは少し難しいのですが、『目』は『ま』とも読みますね(例えばほら、『目の当たりにする』とか)。それに『ぬかる(油断する、の意)』をくっ付けたものが語源と言われているようなので『まぬかれる』と読むそうです。

 『情緒』です。
言わずもがな、『一緒』の『緒』の字と一緒です。『諸外国』とも言ったりしますね。(長時間調べましたが慣用読みの由来は見つからず断念しました)

 『舌鼓』ですが、これも簡単です。
肩に乗せ、紐を緩めたり締めたりして音の高さを変える和楽器の『鼓』。読みがもちろん『つづみ』です。由来としては『おいしい物を飲み食いした時に舌が鳴る時の音』(『舌打ち』『口鼓』もこれに類するもの)らしいです。これと『包む(つつむ)』という言葉が、日本語で一つの単語が別の単語と組み合わさる事による連濁というパターン。連濁とは『小包(こづつみ)』や『上包み(うわづつみ)』の様に、別の言葉と連なる事により直後の音が濁音化するものです。このような物との混同による誤用と考えられているようです。

 少し難しいですが、『依存』。
そもそも『存』という字は『いる』や『ある』などのような意味を表す場合は『ソン』と、『知る』や『分かる』、『考える』などのような意味を表す場合は『ゾン』と読む傾向があるらしいです。『依』の字には『頼る』や『よりどころにする』といった意味があります。『依存』という言葉は『何かしら他の物や人などに頼りながら存在する』といった意味が由来なので元々は『そん』と読むのが道理だったのですが……年代に関わらずあまりにも広まり過ぎてしまったので、日本語の読み方にとても厳しいNHKですらも『いぞん』の方を優先的に使うようになってしまったらしいです。

 『撹拌』なのですが……。
残念ながら長時間アレコレと調べて出てきた唯一の情報が、単語自体の由来が不明らしいという事でした。しかしながらそもそも『撹』(旧字体では『攪』)の字の読み方として『カク』も『コウ』も存在しているようです。

 『早急』。
少しややこしいのですが、まず『早速』自体も『さっそく』と読みますね。そもそもこの読み方である『さっ』という物自体も慣用音といって、本来の漢字の読み方とは違うが昔から使われてきた音のことらしいです。なので漢字としての本来の読み方では『そうきゅう』になるが、発音のしやすさなどの理由により正しい読み方は『さっきゅう』となる不思議な単語なわけです。一応、NHKでの読み方も『さっきゅう』となっているらしいです。

 『荒らげる』、結構シンプルな物です。
これに関しても先ほどと同じく情報が見つからなかったのですが、『荒い』と書かれれば『あら』と読むと思いますが『荒らす』と書かれれば『あ』で読むと思います。これらの読みの混同だと、私は見ています。声を『荒らす』のではなく『荒くする』イメージが近いと思います。

 最後は『見参』です。
これまた情報が見つからず、また慣用読みの由来も不明な上に他にも『けざん』、『げざん』、『げんぞう』といった読み方も見つかりました。私が一番上で例として出す段階、最初にあらかじめ調べた情報では『げんざん』が出ていたのですが正直もう何が何だか分かりません。

 さて、これで上に列挙した10個の単語を解説しましたが、きっと日本語には他にも数え切れないほど沢山の慣用読みが存在していることでしょう。更に10個の単語を漢字だけ書いてみるので、ぜひここまで読んでくださった皆さんがご自身で本来の日本語としての読み方がどういった物なのか調べてみてください。
『相殺』、『消耗』、『貪欲』、『貼付』、『重複』、『漏洩』、『堪能』、『呂律』、『固執』、『輸入』。

 というワケでとても長くなりましたが今回の記事はこの辺りでおしまいです。
最近は趣味の方でもあまり小説を書けていないので小説を書くと思われます。
ぜひ次回も見ていってください、お餅。でした。

お餅。

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イラスト、小説、ゲーム、動画編集、歌、プログラミング。
ケモノ、ドラゴン。
色々なものが好きな『お餅。』といいます、句点までが名前です。
趣味でVTuberやってます。
自分の中にあるぼんやりとした自分だけの世界観をアウトプットしていくだけの餅のような狐です、どうぞよろしくお願いします。


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