ハンバーガーが好きだ。
最近あまりテレビCMで見かけなくなった、目の笑ってないピエロのお店のやつではない。あそこではフィレオフィッシュかチキンタツタを食べると幼いころに決意している。
ファーストフード店では、ハンバーガーを食べることはほとんどない。テリヤキチキン(フレッ〇ュネス)とか焼肉ライスバーガー(モ〇バーガー)をチョイスする。そうした店のハンバーガーは、どうも肉が弱い気がする。
僕が食べたいのは、そうしたファーストフード店では味わえない、がっつり本格的な、肉!って感じのアメリカンなハンバーガーなのだ。
なのでこないだ食べました。
〇主役は肉だ
僕が好きなのは鉄板でガッツリ火を通し、塩コショウで味付けした、シンプルかつパワフルなハンバーガー。
料理に詳しくないから塩コショウだけじゃないのかもしれないが、要は余計な味付けはいらん、ということである。
マスタードや、ケチャップはかけない。肉の甘さ、香ばしさを味わうには邪魔だからだ。甘酸っぱい肉汁をそのまま味わいたいし、肉の歯ごたえも楽しみたいのだ。
そういうわけでチーズバーガーもあまり好きじゃない。あれはちょっととろみがつきすぎてしまっていて、肉の食感がぼやけてしまう。
あくまで主役は肉のうま味である。具材はシャキシャキとしたレタスとトマトがあれば十分。
ベーコンや、ガーリックフライの入ったものも試したが、やっぱり味が混ざってしまう。肉の味は豪快でありながら繊細なのだ。
飲み物はアイスコーヒー。さっぱりしたいから、キリっと冷えて、苦味が強いのが望ましい。
付け合わせはフライドポテト一択だ。僕の好みは、細くてカリカリに揚げたやつ。
塩味の効いたポテトをつまみながらハンバーガーにかぶりつくのがたまらない。
そして、最後の一切れの肉は飛び切り大事に味わいたい。肉汁のたっぷりしみ込んでふやけたバンズと共に食べるのが最大の醍醐味だ。
〇見た目で選べば間違いが少ない
ではどんなお店に入れば、そういうハンバーガーを食べられるのか。もちろん「アメリカン」な店だ。
アメリカに本社があるチェーン店か、もしくは
「カリフォルニア」「テキサス」「ニューヨーク」「ハワイ」ないしそれらにまつわる単語が入っている店を選ぶと、大外れが無いと思う。
アメリカ西部開拓時代みたいな木造っぽい雰囲気だったり、アメリカの映画とかによく出るダイナーっぽい内装の店が良い。車のナンバープレートかメジャーリーグチームのステッカーが貼ってあったら、ほぼ「当たり」だろう。店内BGMでジャズっぽい音楽が流れていて、笑顔でサムズアップしたマネキンがおいてあろうものなら、かなりの確率で美味しいハンバーガーが食べられると思って間違いない。
〇急に食べたい!そんなときに
美味しい店はいくつかあるが、思い立った時にすぐ近くにあるかというと難しい。
良いハンバーガー屋はなぜか辺鄙な所にありがちなのだ。見つかりづらいし、一見さんお断りっぽい店もある。
恋が突然落ちるものであるように、ハンバーガーも突然食べたくなるものである。
よく見かける店で割と気に入ってるのが「KUA`AINA(クア・アイナ)」というお店。ここは結構いろんなところに店を出していて、ファミリーでも気軽に入れる雰囲気だ。僕はそういう経験が無いからわからないがカップルも見かけるから入りやすいんだろう。
そういえば以前、鎌倉の由比ガ浜のすぐそばでクア・アイナを見かけたことがあるが、そこの雰囲気が良い。海や夕日を見ながら食事なんてしゃれている。恋人と一緒ならさぞかしロマンチックなんでしょうね。よくわかりませんが。
因みに名前の「クア・アイナ」はハワイ語で、「田舎」を表す言葉だそう。ハワイのオアフ島にある、世界中のサーファーの聖地ともいえる街に開かれたサンドウィッチ店が元祖だという。すばらしい。非常に信頼を置けるエピソードである。
〇美味しいものは脂肪と糖で……
とはいえ、本格的なハンバーガーはそこそこ値段がするので、マクド〇ルド気分でしょっちゅう食べるわけにはいかない。それに、最近はちょっと体重も気になってきた。ハンバーガーはなぜかカロリーが高いのだ。
ケチャップはトマトだしフライドポテトはジャガイモで野菜たっぷりなのに、痩せないなんておかしいなあ。
まあ、たまに食べるから美味しいのだ。
経済的にも体重的にも、そのくらいがちょうどいいだろう。
また「ハンバーガー食べたいモード」になったら食べに行きたいと思う。