「おーい」と叫ぶ声がする
僕を呼ぶ声がする
その声を聞いて僕は振り返る
しかしそこには誰もいない
それでも僕を呼ぶ声がする
僕は周りを見渡すが
それでもやはり誰もいない
「おーい」という声はどんどん増えていく
しかしどこにも誰もいない
ふと違う声が僕にささやく
「そろそろ上を向いてもいいんじゃない」
僕はふと上を見上げた
そしたら光が差し込んできた
その光からたくさんの声がする
僕の体は自然と光へ向かい始める
温かい光が僕を包む
僕はもういなくてもいい暗闇の中で
うつむいたままでいたんだ
そう気づく
そして光に包まれた僕の周りに
さっきの声たちが近づいてきた
「おーい」と叫ぶ声がする
僕の近くで声がする
その声に僕は振り返る
そして僕はようやく答える
「はーい」
詩
僕を呼ぶ声
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