目を覚まし、カーテンを開けると、今日は雪が降っていました
雪は土の上にふさっと降り積もる
優しく優しく
だから下の土はサラサラだ
雪はほんの薄い葉の上にこんもりと積もる
枝を揺らしても簡単には落ちない
もし子供ができたらこう言うだろう
「雪のように粘り強く生きなさい」
ってね
ギュッギュッ、グッグッ
雪の降る日は静かだ
雪が音を吸収してくれる
標識の看板をも隠してしまう
側面の網だろうが、看板だろうが、雪はこんもりへばりついて積もる
綿が、羽が、ふわふわと降っている冬空を見て思い出した
本読む姿がいいね
といつかあなたが褒めてくれたね
いつかある人は
私のことをこう言ってくれた
「沙彩さんはきっと周りの人に”覚悟”を伝えたかったんだよ
お母さんを亡くす”覚悟”
職員さんと接する”覚悟”
いじめの”心構え”」
あんなに覚悟が怖かった私が
まさか、”覚悟”を伝えたかったなんて
はぁ~