こんにちは。今回は、「ヤフオクで560円でNDS新品を手放すことになったやつ」について
紹介したいと思います。
皆さんは、Nintendo DSをご存じですか?
これは今から15年くらい前の実際にあった出来事で、タイトルの通りNintendo DSを
なんと、560円で落札された人がいます。(定価:約17000円)
ヤフーオークションでは、出品者の商品が落札された場合、その金額の5%を手数料として
ヤフー側に支払わなければならないという決まりがあります。
Nintendo DSの転売を行っていたその出品者は、その5%を払いたくなかったようで、
どうにかして手数料を逃れることは出来ないかと考え、ある工夫をしました。
話の大筋は以下の通りです。
DSを分解して本体の基盤のみでオークションに出す。コレの値段は大体500~1000円くらいにする。
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実際には分解などはしない。落札者にはオプションで+16999円の追加料金を払ってくれれば、
基盤以外の付属品も付ける=分解しないで本体を発送する。
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基盤だけを欲しがる人はいないし、これならヤフーに払う手数料は高くても50円程度で済む。
と、こんな事を考えて、実際に出品したのです。
どうでしょう?この手数料逃れの案、ぱッと見ただけでも
「穴だらけ」なのがお分かりになるでしょうか?
案の定、「基盤だけでいいから欲しい」と言う客が来た時どうするのか、
全く考えていなかったようで、落札者は付属品を希望しなかったのです。
この出品者の狙いはあくまで手数料の削減だったのですが、「基盤だけでいい」と言われたら、
定価で購入したであろう新品のNintendo DSを自ら破壊して、基盤だけを超低価格で
渡さなければならない事になってしまいます。
つまり、出品者にとっては大きな損失を負ってしまうという事です。
この商品用に設けられている連絡掲示板では、合計61もの書き込みがされ、
出品者と落札者の壮絶なバトルが展開されるに至った。
絶対に完成品のNintendo DSを売って利益を得たい出品者に対し、
あくまで「基盤のみ」を要求する事を譲らない落札者。
両者のやり取りの中で、「警察に届ける」などという発言が飛び出すなど、
話はエスカレートしていった。また、出品者が
「加害届を出す」、「二束三文になる本体をお送りする」などの
意味不明な発言もあり、混迷していったのであった。
ネットでは、この展開に注目が集まり、「560円でNDS新品を手放すことになったやつ」として
話題沸騰。遂には新聞にまで騒動が掲載されるまでに波紋は広がっていった。
結局、やむなく出品者は落札者の言う通りにし、
基盤のみを配送して、和解に至ったという結末を迎えたそうです。
(手元に売り物にならない「付属品」が残る)
以上が、「ヤフオクで560円でNDS新品を手放すことになったやつ」の紹介です。