小説

姫君は笑わないー第一章「旅立ち」-

ここは時空に歪められたせかい、ここで少女は黒いベールをまとった女と戦っていた
「ここまで来れたことを褒めてあげよう」
「私は負けない・・仲間たちの為に・・そして・・自分の為に・・お前を倒す・・」
何処にでもいる普通の女子高生が何故ここまで壮大な戦いをする事になったのか・・それは数か月前にさかのぼる・・

この話の主人公犬塚史奈(いぬづかふみな)は妹の尚美と家にある古い古文書を見ていた・・先祖代々の古文書の本に書いてある字を史奈は理解できなかったが妹の尚美は首にぶら下げてるペンダントが光ると人が変わった様にスラスラと読めていた
「どりゃどりゃ・・」
「・・姪っ子のひらがなの絵本でさえ読解力が危ないのに古文書の字はよめるんだ」


ー遠い昔、世界は二つの君主が国を治めていました、一つは頭脳、体力はあるけど私利私欲の為にしか己の能力を使わない野心溢れた黒の君主、もう一人は能力は弱いがカリスマ性があり仲間達と力を合わせて国を治めてきた仲間思いの白の君主がいました・・黒の君主の悪しき心を封印した白の君主は二度と戦いがないように自分と黒の君主の力を大地の鍵に封印し大地の鍵を12個の欠片にして12人の仲間達に託しました・・二度とこの様な醜い争いが・・・起こらない様に
ペンダントの光が治まると尚美は元の人格に戻っていた二人は本を読み終えると
『長いね」
といった、その時本が光り二人に語り掛け始めた

~犬塚史奈様、おめでとうございます、貴女様が君主に選ばれました、十二の大地の鍵を仲間達と集めて勝利すれば・・貴方様の願いは何でも叶います~
「えっ・・あたしが君主・・意味が分からないんだけど・・」
~今黒の君主の封印がまた解かれようとしています、君主の直系の子孫である貴女様が仲間を探し、鍵の力で封印してください~
「仲間ってのもな・・何処にいるのかな~」


すると尚美は史奈に首にぶら下げてるペンダントを見せると
「何でい、鍵って・・これの事・・」
「何であんたが持ってるの」
「あっしが持ってるペンダントがこの絵にかいてある鍵と一緒何でい」
「え~」
いとも簡単に一人目の所有者を見つけた史奈は尚美と突然本の光に吸い込まれた、二人は気が付くと見知らぬ森へ来ていた
「ここは一体・・何処なんだ~」

~史奈様、これから先仲間探しと戦いのために必要な武器と世界を旅するための移動用ポッドを用意します、ご健闘心よりお祈りします、わからない事がございましたらポッドに搭載してあるAIのSEIYA‐8823に何なりとお申し付けて下さい~


「AIねぇ~」
「時代も進歩しましたね~」
「史奈姫、尚美様、これから快適な旅は俺が保証するで~ほな行きましょか~」
「しかも関西弁」
こうして何となく君主になった少女の旅は今始まったばかりなのである・・ポッドを見ている一人の女性が史奈達の会話を聞いてる事も知らずに・・
「あれが君主さんか~ちょっと様子を見てみるか・・」
―とぅーびーこんてにゅー―

水川べる

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趣味はお笑い鑑賞と子犬の赤ちゃんの面白ビデオを見る事、変な所で器用スキルが発動する器用貧乏ですがよろしくお願い致します。


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