こんにちは。今回は、2022年7月19日にリリースした『Stray』というゲームを紹介したいと思います
対応プラットフォームはPS5/PS4/PC(Steam)で、日本語にも対応。
価格は(PS)3520円/(Steam)3500円。PS5/PS4の場合は、PSplusのエクストラまたはプレミアムに
加入していれば、「ゲームカタログ」から無料でプレイする事も可能。
開発は、BlueTwelve Studioというフランスのスタジオが手掛け、
なんと、7年も前から、このゲームの開発が行われていた。
現在では開発スタッフの数よりも飼っている猫の方が多いという。
(その内の1匹が主人公のモデルとなった)
本作は、プレイヤーは、一匹の迷い猫として、ネオンきらびやかなサイバーパンク風の街並み、
薄暗い裏路地を駆け回りながら、仲間のいる外界「アウトサイド」への
脱出を目指すというアドベンチャーゲームです。
これまで、動物の観察や愛玩を目的としたゲームが発売されて来ましたが、
中でも『Stray』は、猫の身体を通じて、人間の世界を異なる視点から描写し、世界の複雑さ、美しさを
能動的な形で認識させる事をゲームの根底としたゲームです。
つまり、人とペットの関係の様に、猫を愛でる事を主としたゲームではありません。
現に、随所にホラーテイストな演出があります。(グロテスクな描写は無い)
作品としては、複数のチャプターで構成されており、チャプター事に用意された、
フィールドを踏破していくという内容です。
アクションパズルや、逃走劇、スニークが必要になる場所もあり、難易度はやや高めといった印象。
自由に散策できる町も用意されており、「ニャー」と鳴いたり、
特定の場所で爪とぎ、寝るといった事も出来ます。
インディーズゲームとは思えない程、高品質なグラフィックが素晴らしく、
猫のモデリングもそうですが、中でも猫の動作は、かなりリアルに再現されており、
猫を飼っているプレイヤーの本物の猫も夢中になるほど。
それでいて操作性も良く、これだけ猫の動きをリアルに再現されているにもかかわらず、
カクカクせずに、滑らかに動く。
UIに関しては、体力バーやMAP、目的地へのマーカー等はあえて廃されており、
「この場所からどこかに向かえるのではないか」、「ここを抜けるにはどうしたら良いか」といった
プレイヤーの発想に委ねている事はプレイしていて思いました。
NPCがヒントをくれる場合もあるものの、それは、ごく限られた場面のみであり、
簡単な情報を教えてくれるだけで、基本的にはプレイヤー自身の力で解いていく事になる。
ローカライズについては、特に変な誤訳、珍訳は無いものの、(バグもほとんど無いと言って良い)
NPCのロボットたちの口調が全体的に硬い印象を受けました。
ただ、これは私が思うに、機械っぽい雰囲気を出す為に、あえてそうしたのではと、私は捉えています
ちなみに、主人公である猫は当然ですが一切、喋りません。
その代わり、物語の途中で友達になる「B-12」という小さなドローンが相棒として
一緒に旅をして、よく喋ります。
猫と出会った時点では、過去の記憶を失っており、
この「B-12」の記憶を呼び覚ます事で、物語の核心に近づいていきます。
最初から最後までのプレイに掛かった時間は、寄り道せずに行けば、約5~6時間掛かりましたが、
ゲームのボリュームは丁度良いと思いました。
プレイし終わったあとも、まだまだ猫と戯れたくなる、そんなゲームです。
今回は、『Stray』というゲームについて紹介しました。
猫好きな人にも、十分にオススメ出来ますが、ホラーテイストな演出もあることから、
心臓が強めな方、そして、もちろんアドベンチャーゲームが好きな方にも
オススメのタイトルなのは間違いないでしょう。