【前回のつづき】
#1
꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°
ここがぼくのお家でもある、氷川丸だよ。
・・・・・・・へぇ。
六甲アイランド、みなとみらい21・・・。
神戸ポートタワー、横浜マリンタワー・・・。
ポートアイランド、コスモワールド・・・。
ほぉーん、ここが横浜かぁ。
だが、神戸の方が千年もの歴史があるしスタイリッシュな方やから
ここはまるで神戸のパクリやな。
あれやろ、横浜ってペリーはんの来航までは
村の横に浜があるだけの小っせぇ村だったやん。
・・・あ、こんなこと言うワイは神戸の人間やないで。
あくまで横浜のご来光(ライコウ)に首(コウベ)を垂れるわけには
いかんのや!
ワイの洒落、通じとるん?(。´・ω・)ん?
(な、なんなんだこの子は?!)
そんなことより、鎖にぎょうさん鳥がとまってるんね。
う、ウミネコのお兄さんたちだよ。
みんな僕のことを「ジャン坊」と呼んでるんだぁ。
突然ウミネコ兄さんたちが、ウシオくんのキャンディーめがけて飛んできた!
やめてよ兄さんたち!
これはウシオくんのキャンディーだから食べちゃダメ!!
ええで別に。
母が買ってくれたが
クソ不味いからくれてやるわ。
もってけドロボー!!
えっ?いいの?
(なんだか面白い子だな)
これで手ぶらになったわ。
思う存分、きみと遊べるで。
まずは鬼ごっこ。
ワイが鬼や。
ひい、ふう、みい、よ・・・
なんでそうやって数えるの?
こっちの方が速く言えるねん・・・ここのつ、とお!!!
わあー!にげろおー!(๑>Θ<๑)
・・・次はかくれんぼしない?
いいね!
でも2人だけじゃ、つまらないから
ぼくの友だちと一緒にやろうよ!
じゃあ、ここのエントランスロビーで
待っていてくれる?
おっ、待ってるで。
ウシオくん!
友だちを連れてきたよ!
あれ?いない・・・。
ウシオくーーーん!
どこに行ったのぉーーー?
ウシオくーーーーーん!
どうしたのジャン太?
ママ!ウシオくん見なかった?
背はぼくと同じくらいで、緑の長袖と青の長ズボンを着た
男の子なんだけど・・・。
そうねぇ、見なかったわよ。
ジャン太くん
さっきからウシオくんって呼んでるけど
誰なの?
僕たちの中にいたでしょ?
ほら、関西弁で喋る、おっきなキャンディーをなめてた男の子だよ!
ボク知らない。
オレも。
もしかしてジャン太、オバケと遊んでたんじゃないのぉー?
あ、足があったからオバケじゃないよぉ!
・・・・・え、どういうことなの。
その日の夜―――――
ウシオくん、なんで僕に黙ってどこかに行っちゃったのかな・・・。
うーん、ムミャムミャ・・・・・。
くぁwせdrftgyふじこlp
わあ!びっくりしたぁ!
もぉ~どこにいってたのウシオくん!
すまんな、勝手にどこか行ってな。
ワイ、せっかちな性分やねん。
そうや、ジャン太に伝えたいことがあるんや。
ワイと一緒に遊んでくれて、おおきに。
どうかワイのことは、心の中にそっとしまっといてな。
約束やで。
ほな、ばいなら~。
み、短い間だったけど、ありがとうね~!!
バイバーイ!!
ムミャムミャ・・・あれ、夢・・・?
ん?
・・・君のことは忘れないよ。
ウシオくん。
イマジナリーフレンド(英: Imaginary friend)とは、心理学、精神医学における現象名の1つである。
Wikipedia
(中略)
通常児童期にみられる空想上の仲間をいう。イマジナリーフレンドは実際にいるような実在感をもって一緒に遊ばれ、子供の心を支える仲間として機能する。イマジナリーフレンドはほぼ打ち明けられず、やがて消失する。
主に長子や一人っ子といった子供に見られる現象であり、5〜6歳あるいは10歳頃に出現し、児童期の間に消失する。子供の発達過程における正常な現象である。