私のお母さんが話してくれた
私達の出産のときの話をしよう
兄は昔から大きい赤ちゃんだった
今でも兄は大きくてひょろっとしているのだが、
それは昔からだったようだ
赤ちゃんはその頃から性格が出るようで、
兄は予定日を過ぎても、お母さんのお腹の中で
ウーン、ウーン、とゆっくり居座っていた
今思えば、兄らしいとお母さんは語っていた
そして、いざ産む時
兄は大きすぎる上になかなか出てこなかったので
帝王切開をすることになった
帝王切開と言っていたけど、この後の話では少し矛盾しているので
実際は帝王切開じゃなくて、お尻をちょっと切ったのかもしれない
そして兄は時間をかけて、ゆっくり出てきた
腹を痛ませて
生前にお母さんと家族みんなで兄のお産の映像を見ていたのだが
その時、兄が突然感動の涙を流したことを覚えている
最近自分の部屋を漁っていると、私と兄が赤ちゃんだったころの写真が出てきて、
私は兄とは絶対似てないと今は思うけど、この頃の写真を見ると、
見分けがつかないくらい似ているのだ
やっぱり兄妹だから似ているのかな
一方私はどうだったかというと、
兄のお産もあって産道が広がったこともあり、
私はスルスル~っと出てきたらしい
陣痛からものの2時間くらいかな?
そのくらい時間もかからず出てきたらしい
だから一番痛みも少なく、
スルスル~っと出てきたらしい
この話を家の職員さんにしたら、
「良い親孝行したじゃない」
と言われたけど、私としては
「お腹痛ませて、大切に産んだのよ~」
という感動がほしかったので
どんな気持ちで聞いたらええねんってなったよね(´・ω・)
だから、私はお母さんからしたら
大きめのウ〇コらしいです
お母さん、大きめのウ〇コ、ここまで大きくなりましたよ
そんな私を大きめのウ〇コと言ったお母さん
ある時、小学校から
「自分のお母さんに”自分はどんな存在?”と聞いてみてください」
という宿題が出た
私は忘れないうちに聞こうと思って、
玄関に着いた瞬間、お母さんの元にダッシュで向かった
お母さんはトイレで踏ん張ってて、
私はトイレのドアが開いていたので、
そのまま踏ん張っているお母さんに聞いてみた
「お母さん!私はお母さんにとってどんな存在なの?」
お母さんは即答だった
「”宝物”よ」
その時のこと今でも忘れないよ
ウ〇コって言うかと思った
