ペットボトルに続いて透明なモチーフをスケッチすることにしました。
今回の主な目標は、一日で描き上げることと暗めの照明にすることです。
前回は日を跨いで明るめの照明だったので、ちょうどその逆をやってみようというかたちです。
一日で描くことは特に前回、描き始めの明るい晴天の照明がなかなか後日得られなかったため
出来るだけ同じ照明で描く狙いがあります。
写真などを後で参考にする方法もあるのですが、今回は時間制限を設けて描くことを強く意識しました。
肝心な「何を描くか」ですが、今回は前から百均で買った霧吹きを描こうと決めていたので困りませんでした。
この霧吹きは手のひらサイズで、透明な筒にプッシュ式の半透明な霧吹き部分が付いているとてもシンプルなものです。
絵としての面白さは前回のペットボトルに負けそうですが、その分今回は速さを意識しています。
背景も描きやすさ重視で水色のカッターマットとキーボードを画面に対して水平に設置しています。
下書きはとてもシンプルなので速く仕上がりました。
悩んだのは背景の曲線部分なのですが、これはモニターを支えている脚です。
今思うと水平な線の背景にたいして霧吹きのみが垂直と曲線を持っていたほうが良かった気がします。
全体に色を塗りました。
ハイライトを塗り残すのも難しいのですが、今回は暗めの照明ということで見栄えが悪くない程度に
くすんだ落ち着いた色にするのが難しかったです。
特に茶色の部分が暗い色なのですが彩度が高く、実際のイメージから離れてしまいました。
細かい部分を加筆して一応の完成としました。
マット水彩なので濃い色に重ねるのは難しく、時間制限もあったので茶色の部分はそのままです。
少し気になるのですが全体的には上手くいったような気がします。
シンプルなのでどこまで描きこむか考えやすかったのが良かったのだと思います。
正確な色を短時間で作るのも重要ですが、どこまで詳細に描くかどう省略するかも面白く絵の大事な
要素なのだと実感しました。