バスを待っていると
青い瞳の赤ちゃんを乗せた赤い髪のお母さんがやってきた
そこへ、一緒に並んでいたおばあちゃんがそのベビーカーを覗き込んできた
「んまぁ~可愛いわねぇ 目が青くて綺麗」
おばあちゃんがそう、お母さんに話しかけてくれたおかげで
私も一緒にその話に交わることが出来た
「ありがとうございます」
赤毛のお母さんは流ちょうな日本語で話してきた
日本にどれくらい住んでいるのかと聞くと、お母さんは日本に来て20数年だと言った
私もおばあちゃんと顔を見合わせ、三人で話をした
おばあちゃんがブルー色の赤ちゃんを繋いでくれた
おばあちゃんが去ったあと、私は赤毛のお母さんと話した
「日本語上手ですね」
「ありがとう 旦那さんが教えてくれたから」
「そうなんですね!…外国から来られたんですか?」
「はい オーストラリアのメルボルンから来ました」
なんとお母さんの出身地はオーストラリアのメルボルン
「そうなんですね!!メルボルン。聞いたことはあったんですけど、オーストラリアだったんですね」
「そうだよ~オーストラリアの南の方だよ」
私はメルボルンはてっきり、ヨーロッパの方かと思ってた
ベルギーとかそうゆうところかと思っていた
「私もメルボルン行ってみたいです」
「うーん、メルボルンより北のシドニーの方がいいよ
ほら、メルボルンって南にあるから、北のシドニーの方が暖かくて観光とかいろいろあって楽しいよ
メルボルンは何もなーい(笑)つまらないよ?(笑)」
そうか!たしかにオーストラリアからすると北のシドニーの方が赤道が近いからオーストラリアは南より北の方が暖かいんだ
日本と真逆なんだ
(メルボルンよりシドニーの方が海が近いのかな?※個人的見解)
「メルボルンに帰りたくならないですか?」
「うーん、私は日本の方が好きかな✨日本の人達みんな優しいし、生活しやすい
メルボルン何もないから笑笑」
そう言ってもらえるととても嬉しくなる
日本の事こんなに好いてくれているなんて誇らしい
「だから、旅行行くならシドニーの方がいいよ」
その後もオーストラリアから来たお母さんはシドニーとメルボルンの県民事情も話してくれた
「メルボルンとシドニーは関東と関西みたいな感じ
メルボルンが一番!いやいやシドニーが一番だよ!みたいな感じ
でも、なまりはないのよ」
「へぇ~!!そうなんですか!」
また新しい情報を聞けた
メルボルンとシドニーが関東と関西みたいな感じってびっくり!
やっぱりどの国にもそうゆう県民事情があるんだなとほっこりとした
その後私と赤毛のお母さんは一緒にバスに乗った
しばらくその親子を見つめていたけど
いつの間にかどこかのバス停を下りて去ってしまった
お母さん、ありがとう
素敵な思い出をくれて
私はそう思いながらスマホのメモ欄に今日の物語をつづったのだった