夜空なんて遠すぎるよ
胸の中じゃ触れないから
ある日の夜17:45 お母さんは神様になりました
お母さんは女神さまになったの
~あとがき~
私はお母さんの歌を作ろうと思ってここにメモさせてもらいました
この言葉は実際言われた言葉です
というより、実際に言われた言葉が元になっています
ある年の冬
私が高校2年生の時でした
あの日 夜17:45頃(うる覚え)お母さんは亡くなりました
冷たくなったお母さんの手を握って
体がちぎれるんじゃないかってくらい泣きました
帰りの車
車の窓にうなだれて少ない星がぽちぽちとある夜空を眺めながら
ケースワーカーさん(?)(みたいな人)の車に乗せてもらった時に言われました
「あ~この曲落ち着くわ~私ね身内が亡くなった時この曲聞くと落ち着くのよ~
お母さんは私達の元からはいなくなってしまったかもしれないけど、
お母さんはいつだって、夜空にいるからね」
病院を出る前も
「お母さんはいつでも、私達の胸の中にいるからね」
と言われました
私はその言葉が受け入れられませんでした
だって、
だって、
お母さんはずっと私のそばにいたんだもん
私が一番近くでお母さんと一緒にいたんだもん
お母さんは一番近くにいた
触ろうと思えば触れる距離にいた
いつでも抱きしめられた
昨日までそうだったのに
いきなりいなくなって
「お母さんは夜空にいるよ」なんて
「胸の中にいるよ」なんて
夜空なんて遠すぎるよ
胸の中じゃ触れないじゃない
こうして生まれたのがこの歌詞でした
私はこのときからもう
「この言葉はきっといい歌詞になるだろう」と思い
ずっととっておきました
今なら思えるんです
お母さんは夜空にいるって
胸の中にいるって
いつも見ているって
ただ、今
さっきお母さんが亡くなった子にこの言葉が受け入れられると思いますか?
私は今目の前に私と同じような子がいたら
周りから
「変な希望を持たせるな」と言われるかもしれない
「変なこと教えるな」と言われるかもしれない
それでも
現実的じゃなくても、物理的に無理でも、不可能でも
こう言いたい
お母さんは生き返るよ
って