ある日
私は喫茶店で夕飯を買いに行っていた
というか、話はこうである
その日散歩しに行こうと思って
少し遠いポストのところまで歩いていった
そこに私の近所の喫茶店があって
「お持ち帰りやってます」
と書いてあった
そうだ今日の夕飯はここで買って帰ろうと思い
中に入っていった
「ご注文いただいたメニュー、お時間10分~15分ほどいただきますが、
よろしいでしょうか」
と店員さんに言われた
(えー…私ちょっと散歩しに来ただけなのに…)
内心そう思いながら
店員さんには笑顔で
「大丈夫ですよ」
と答えておいた
さぁ、この10分間どう暇をつぶそう
そう思って本棚を見ていると
私がずっと本屋さんで読みたかった本が二冊あった
私はその本を読むことにした
その本は
ソフトカバーと呼ばれるペラペラのやわらかい表紙の単行本で
よく
「怒らない子に育つ言葉」
「前向きに生きるための言葉」
「乗り越えるための言葉」
とか書いてある
奥様やお母さんたちが読むイメージの本である
(伝わるかな)
題名からして読むのが怖かったけど
読んでみるとそこにはいい言葉があった
まずナジャ・グランディーバさんの記事があった
私はなんとなくこうゆう方は恋愛相談は得意なんだろうと
無意識に思っていましたが、
ナジャさんは過去に大失恋をして
それ以来、恋愛の話は苦手になったそうです
なので、恋愛以外のジャンルでやっていこうと決めたそうです
私はそれを聞いて驚きました
私も恋愛の話はあまりしたくなくて、
恋愛以外のジャンルでやっていきたいと思っていました
同じ思いを持っているナジャさんが
こうゆう風な生き方をしているおかげで
「私もそうしていいんだ」
と心が楽になりました
仲間がいた。と思いました
そして次は京都のお話
ある女性の方で
彼女はかれこれいろんな苦しい思いをしてきたんだそうです
でもそのときに彼女の心に響いた言葉がありました
『苦しいときは土に根を生やしていると思えばいい』
私は普段こうゆう言葉はきつくてあまり聞きたくないんですが
この言葉だけはスッと心に落ちました
ああ、いい考え方だな
そう思いました
苦しくて何もできない時は
土に根を生やしていると思えばいい
そう思うと今私が苦しくて何もできない時
「これは今土に根を生やして肥やしを作っているんだ」
と思えて
あっためているだけなんだ
と思えて
すごく心が楽になりました
私は今、
何もせず
誰かからお誘いが来たらそれについていくだけ
それだけをやっています
何もしなくても
こうして今日も記事を書いて
肥やしを作っている
夢中になって読んでいると
店員さんが注文した夕飯を持ってきてくれました
あっという間に10分経っていました
10分15分という
突然来たイライラな待ち時間が
ずっと読みたかった本を満喫した
有意義な時間になりました
待ち時間を
さぁ、どう楽しもうかな
と切り替えられた私も素敵