アニメでちょっと気になってたこと。

髪の話をしようと思う。



のっけから深刻なお悩み相談の雰囲気が漂ってきたが、僕の髪がどうとかいう話では無い。アニメとか漫画に出てくるキャラクターの髪の毛についてのお話である。

二次元キャラは髪が命

僕はアニオタなので、もちろんアニメをよく見る。ライトノベルもよく読んでいたし、漫画も好きだ。ストーリーや世界観など、見所は沢山あるけれど、やっぱり一番重要なのはキャラクターが魅力的かどうかだ。お気に入りのキャラクターが出来ると、作品の良さが何倍にも増す。キャラクターこそ作品の命と言えるだろう。魂を萌やしていけ。

二次元キャラクターを特徴づける大きな要素が、その髪色の多彩さである。
黒、金、銀、青、赤、緑、白、ピンク、紫、茶……どこかの国の人には虹がこんなにカラフルに見えるんだ、というトリビアではなく、これらは全部、アニメキャラクターの髪の色だ。トリビアの「ヘェー」ではなくて「ヘアー」の話なのだ(どやぁ)

ちなみに僕は金髪と青髪が特にお気に入り。他にもピンク髪も大好きで小悪魔チックなキャラクターがめっちゃ可愛いし、茶色も素朴な感じがして良き。最近は白のボブカットもたまらないぞ。(「探偵はもう、死んでいる」のシエスタちゃん!)

ただちょっと気になっていることがあって。
本当はこんなこと考える人は珍しいのかもしれないが、細かいことが気になってしまうのが僕の悪い癖でして(右京)
それは何かと言うと、
「その髪って、本当にその色として表現されているのかどうか」だ。
この子達、作品の世界の中で、実際に紫や緑色の髪の毛をしている、という設定なのだろうか。

髪の色ってファンタジー

ここで僕なりの解釈を提示しようと思う。

その1,ファンタジーだからしかたない説
アニメや漫画にはファンタジーモノが沢山ある。ファンタジーは大体異世界だから、人間以外の種族がいっぱいいる。例えばエルフや獣人。彼らが普通の人間と違う髪色をしていても当たり前だろう。だって種族が違うのだから。体の特徴も違って当然である。現代ファンタジーにしたって魔法や超能力が当たり前のようにある社会だ。我々と同じ人間ではないといっても過言ではないだろう。そりゃあ髪の色も非現実的になりますよねといった話だ。

では、魔法も超能力もない、エルフや獣人もいない現代を舞台にした作品の場合はどうか。
これについての僕の持論がこれだ。

その2,髪の色は魂の色なんだ、実際の髪の色とは違うんだ説
アニメや漫画のキャラクターの容姿はそのキャラクターの性格を映し出す鏡である。目の大きさとか八重歯と同様に、髪型や髪の色はキャラクターの性格を表しているといえる。
例えば、情熱的なキャラクターが赤色だったり、無機質な性格の子が白い髪だったり、元気でおちゃめな子がピンク色の髪だったり。つまり、実際にそのような色なのではなく、無難な髪の色なのだが、あくまでイラストでイメージとして色をつけているだけ。キャラクターの性質、魂の色を現しているだけなのだ。

大方の髪色問題についてはその1と2で大体説明がつくはずである。
しかし問題はここからなのだ。

もしかしてこの子達……染めちゃってる?


まず、次のキャラを見て貰いたい。

https://www.tbs.co.jp/anime/hidamari/1st/04chara/hiro.html
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ひだまりスケッチ(芳文社の4コマ漫画、いわゆるきらら系のトップランナーともいうべき作品だ。
美術科のある高校に通う少女たちのほのぼのコメディ。夢への熱い気持ちや迷いなど、青春ならではの葛藤もあって読みごたえがあるぞ!)」
という作品に出てくるヒロ(cv.後藤邑子)という女の子だ。
主人公たちの先輩で、面倒見のいいお姉さん的存在。甘いものが大好きで、常に体重を気にする可愛い一面がある。ご覧の通り髪色はピンク。僕はこれを、優しくて甘いものが大好き♡という可愛らしい魂の現れである。そう思っていた。

だが、とある回でこんなエピソードがあった。
――ヒロはある日近所の子供に「ふかふか」と呼ばれてしまい、太っているといわれたのだと思ってショックを受ける。だが数日後にヒロが子供と再会した時「ふかふかピンクのお姉ちゃん」と呼ばれ、体形のことじゃないとわかるのだ。周りの子たちも一安心。「ふかふかピンクって、ヒロの髪の色のことだったんだね」ほっとしたヒロはさっそくお菓子をパクパク……――

おわかりいただけただろうか。そう、このセリフが問題である。もう一度書いておこう。「ふかふかピンクってヒロの髪の色のことだったんだね」
つまり、公式に、作者自ら、ヒロの髪の毛=ピンクと明言してしまっているのだ。

多少赤みがかっているとか緑がかっている、という髪の人はいるが、トレードマークになるほど色鮮やかで、それもピンク色となるとちょっと地毛とは考えにくい。
となると第三のアンサーを提示せざるを得ない。
そう、彼女は髪色を染めているかもしれないのだ。

由々しきことである。

いや、ピンク色の髪自体は全然アリだ。アイドルやモデルでもそういう人はいるし、その影響か、町中で見かけることだってある。だが問題はそこではない。
ようは、「校則はどうなっているのだろう」という話だ。

ヒロは高校生である。手から炎もでなければ異世界からの転校生でもない、現代社会が舞台の作品の高校生だ。いかに美術を学ぶものと言えど、高校生の身でそんなパンクな事をやっていいのだろうか。生徒指導室待ったなしである。あまり一般的ではない。

いや、もちろんそういう子もいるだろう。普通の小説にも、髪を染めている子なんていくらでもでてくる。でもリアルに考えたら先生から注意を喰らうし、黙認されているならそれは北斗の拳みたいな治安の学校である可能性が高い。

ひだまりスケッチでヒロが通っていた「やまぶき高校」はそんなところではない。とても和やかで、真面目な学校である。染めているのに何も言われない、というのは違和感が強い。仮に地毛が100%ピンク色だとすれば、そんな人はいない(と思う)ので、超能力もなければ異世界でもない現代社会が舞台なのに変だ。混乱してしまう。私、気になります!

ひょっとしたら僕がリアルとファンタジーの区別がつかないタイプの人間なのかもしれないが、きっとそんなことはないのでみんな同じことを思っているはずだ。

世界観に合った描写は大事。

アニメキャラクターのカラフルな髪は大変魅力的である。
しかし、キャラクターの髪の色について明言するのはリスキーなことでもあるのだ。
これが漫画ならまだいい。ライトノベルのように小説という形をとっていると、もはやごまかしがきかない。基本的には小説の地の文章というのは、ウソを書かないものだからだ。
筒井康隆や円城塔みたいな特殊な作家とかだと、書いてある事自体がトリックみたいな事もあるが、基本的には主人公が観たままの風景を描くのが文章だ。
僕も小説を書いていた時期があったのだが、可愛いキャラクターを出したいけど、髪色をどう表現するかというのは悩みの種だった。

異能力バトルや異世界ではない至って普通の学園ラブコメで、純日本人のキャラがオレンジ色とか緑色の髪の子だったりするのは、やはり違和感が強い。地毛なのに「若葉の様に鮮やかな緑色」というのは中々見当たらないだろう。ナメック星人の血が混ざっているとしか思えない。

そういう髪の中学生、高校生を出したいのなら、やはり異世界か超能力物。現代を舞台にするなら、がっつり染めたやんちゃボーイやんちゃガールとして3年B組で武田鉄矢と共演させるのがベターだ。
そうすれば何も引っかかることなくキャラに萌えることが出来る。
そういう行動に出た背景や感情も含めて、キャラクターがより魅力的になる。
そのためには、違和感を覚えさせるような描写は避けた方がいいというのがぼくの結論である。

©2021 二語十・うみぼうず/KADOKAWA/たんもし製作委員会
https://tanmoshi-anime.jp/chara/siesta.html

最初の方で名前出たシエスタちゃん。超能力ありありの世界なので、白い髪でも問題ない。たいへん可愛くてよろしい。

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作者
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FT

こんにちは!
アニメや映画、プロ野球を見たり、本を読むのが好きです。
浅く広くいろんな作品に触れていくタイプなので、それを活かして記事を書いていこうと思います。よろしくお願いします!

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