錆びついたクソ感性の僕ですら認める「すごい本」はこれ!

自分語りをしたい。します。(鋼の意思)

僕はアニメ、映画鑑賞、野球観戦、が好きという受動的人間で、読書も好きです。フィクションもノンフィクションもどっちも読みますし、小説にしても色んなジャンルのものを読み散らかしてきました。ファンタジーもSFも歴史モノも、ミステリー、私小説や政治小説などなど。なんですけど、本が好き、小説が好きってなかなか言えないんですよね。それはなぜか。

感性が鈍いからです。

よく帯にあるじゃないですか。「この本を読んで100回泣いた」とか「主人公と自分が完全に重なった」とか。僕はどうも感情移入が苦手なんです。キャラクターの人間性や行動理由を理解しきれないし、自分と主人公が一体化、みたいなこともほとんどない。ちょっと経つとストーリーも忘れがち。本屋に行くのが好きなんですけど、店員さんが書いたPOPって理解度や没入度が凄いから見るたびに毎回嫉妬と自己嫌悪です。僕はATフィールドが分厚くて、本とシンクロできないのかもしれない。

でもですね。
そんな僕でも「これはすごい」と思った本はあるわけです。感性錆びついた僕が「おおっ」と思うわならば、普通の人が読んだら超感動じゃないですか?まさに100回泣くかもしれないし、シンクロ率100%突破して本と溶け合っちゃうかもしれません。これってトリビアになりますよね。そんな可能性を秘めた本の中から、僕が読書体験の中で、ターニングポイントになった作品をご紹介します。

モモ

これ、予言の書じゃね?

僕、子供の頃は、そんなに小説好きではなかったんですけど、これは最初にドはまりした物語です。長い小説を好きになったきっかけ、かも。
時間泥棒「灰色の男たち」から、盗まれた人々の時間を少女モモが取り戻すというストーリーで、人々が灰色の男の口車に乗って時間を節約すればするほど、その時間が盗まれるからもっと忙しくなって、人間らしい生活や心も奪われて……

これってまんま、ブラック企業はびこる日本では……?
書かれたの、1973年のドイツなんですけど。先見の明、恐ろしい。

ちなみにこの「灰色の男たち」が人々を丸め込むセールストーク、凄いですよ。スキのない計算式を組み上げていって反論する間も与えず説得する敏腕営業マンっぷり。子供ながらにすげえなって思ってました。誰かを説得したい人にもオススメです。

ねじまき鳥(どり)クロニクル

さすが春樹……!

謎めいた事件や人物が現れ、非現実が現実を侵食していく様子を書かせたらやはりこの人は凄いです。「ねじまき島(じま)クロニクル」=ゆるゆるファンタジーかと思ってうっかり手に取っちゃったんです。勘違いだったんですけど……

読み終わったら村上春樹作品を片っ端から手に取りましたね。

狂い始める日常、目の前に現れる謎めいた人物、世界の裏側に潜み続ける不吉な闇……といった不穏なモチーフはまさに村上ワールド。

同系統の作品に「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」「騎士団長殺し」などがありますが僕はこの作品が一番好き。ちなみにギャルゲーブランドの大家「key」も村上作品に大きな影響を受けている節があります。アニメ好きな人にもオススメ。

愛と幻想のファシズム

エネルギーがヤバい。

ねじまき鳥と同時期に僕の感性をぶん殴っていきました。よくまあこんな小説が書けるものだとずっと興奮してたんですよ。作者の村上龍ってヤバいやつなんじゃないかって。一時期政治経済系の小説を読みまくってたんですけど、この本の影響がでかいです。

人間離れした決断力とカリスマ性を持つ「鈴原冬二(トウジ)」が「ゼロ」とともに政治的指導者として頭角を現し、やがて世界を牛耳る勢力=多国籍企業連合と対決していく、といった筋の話なんですけど、その目的がヤバい。「今の社会を破壊し、人間が狩猟生活を送っていた世界に戻す」ですよ。まともじゃないですよね。敵対する人間はありとあらゆる手段を使って破滅させる。鬼畜の所業。

でもこれ、「理不尽な世界を押し付ける、姿の見えない敵=オトナ」を引っ張り出して対決したいという「青春小説」とも言えるんです。だから主人公たちの快進撃に、スカッとするところも。やってることまともじゃないんですけどね。ちなみに「エヴァンゲリオン」はこの作品に影響を受けていて、碇シンジ君の同級生「鈴原トウジ」「相田ケンスケ」「洞木ヒカリ」の名前はここから取られています。

狼と香辛料

ファンタジー世界が大好きならこれ!

自分がファンタジー小説を書くなら、これを参考にしようと思う作品がこれ。魔法も(ほとんど)出てこない中世ヨーロッパ風の世界で、行商人のロレンスと狼の化身ホロ(美少女)(わっち)(かわいい)が、悠久の時を生きるホロの故郷を目指して旅をするお話です。訪れる先で巻き込まれる困難や海千山千の商人たちとの知恵比べが楽しい。

ロレンスとホロの関係性も魅力です。巻を追うごとにどんどん親しくなっていくんですけど、そのあらわれ方が素直じゃないし分かりづらいし、甘酸っぱいというかもどかしいというか……そこがいいんですけど。ホロって素直じゃないし賢すぎるから言葉も鵜呑みに出来ないんですけど、尻尾と耳があるから、本心が分かるんですよ。愛おしいです。

そして、この作品は風景描写がとにかくいい。

僕は「ドラクエ育ち」なので中世ヨーロッパの世界が大好きで、「図解中世の生活」とか読んだりする人間なんですけど、それを文章化するのって本当に難しいと思うんです。でも、この作品はそこがばっちり。町や建物、そこに暮らす人々の息遣いがイキイキと伝わってきます。まるでロレンスたちと一緒に旅しているみたいな。描写が細やかなのでそう感じるんだと思います。

あとこの作品、ひたすらメシがうまそ。美味い食べ物と酒が大好きのホロだから、旅先では居酒屋に良くいきますが……香草と油をかけてじっくり丸焼きにした豚、めっちゃおいしそうじゃないですか?

何度も読み直したくなるような作品に大事なもの

感性がバカな僕でもハマった作品の中で、ターニングポイントになった作品を思い出してみたんですけど、やっぱり「世界観」「登場人物の関係性」「文章の心地よさ」って大事ですね。

ほかにも好きな本があって、まだまだ紹介しきれないんですけど、最近は女性作家さんの作品を好きになることが多いですね。「響けユーフォニアム」とか「西の善き魔女」とか。

というわけで、本が好きだという話をしてきましたが、もうちょっとだけ続きます。
今回はエンタメに絞りましたけど、こんな感性バカな僕でも自己投影出来ちゃった小説があるので、それをご紹介します。ではでは!

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作者
この記事を書いた人は??
FT

こんにちは!
アニメや映画、プロ野球を見たり、本を読むのが好きです。
浅く広くいろんな作品に触れていくタイプなので、それを活かして記事を書いていこうと思います。よろしくお願いします!

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