「大人になった今、発達障害の私たちはどう暮らしていくべきか」
その疑問の答えへの道標として、この本を読んでみてはいかがでしょうか?
出典元:『発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』ダイヤモンド社
著者である借金玉(しゃっきんだま)さん自身も発達障害(+躁うつ病)であり、生きづらさの苦労を経験されてきた人です。
本の内容は至ってシンプル、「発達障害のライフハック」。
私がこの本に書かれている、「いいな」と思うポイントを3つ挙げたいと思います。
①積極的に設備投資をしよう
交友関係の多い著者は、借金に追われている友人たちにはある共通点がある事に気づきました。
それは、「設備投資ができていない」こと。
例えば、コインランドリーやクリーニング店へ行くよりも、洗濯機(安くて中古2万円〜)を購入して設備投資して使った方が、移動時間とコストが安く済みます。
これは昔、家から離れた川などの水場で食べ物や衣類を洗っていたのが、井戸や台所ができて生活が豊かになったことと同じです。
要するに、みんな、特に発達障害の人ほど、QOLアイテムに甘えていい。
お金がなくて余裕のない気持ちはみなさんにもあるかもしれません。
ですが著者の体験によると、安価なアイテムに囲まれて暮らした結果、働き過ぎて全身の治療費に数十万円かかってしまったとか。
身体接触の多さ×使用時間の長さ
という基準で優先順位を決めた結果、「いい布団で寝ると健康になる」という結論になったということです。
私自身も、2年前にマットレスと椅子を買い替えたら体の調子が良くなり、作業効率が上がりました。
みなさんもQOLアイテムを見つけたら、貯金して思い切って買ってみてはいかがでしょうか。
②毎日使う&すぐやることは一つの箱にまとめる
著者は、鍵やベルト、薬など毎日使うモノを複数の場所に保管した結果、遅刻したり部屋がとても汚くなってしまったことがありました。
この対策は、一つの箱にまとめてみると解決できる様です。
「毎日使うアイテム」
「今日のうちにやること」
「後回ししがちだけど重要なこと」
のものをぶっこむだけ。
箱は部屋の目立つところに置き、透明またはメッシュタイプの、どの角度からも中身が見えるものがベストとのこと。
(どうしても用意できない場合は、段ボールで代用できます。フタはしない方がいいです)
この方法、私もやってみました。
IKEAのマルチワゴンの一番上段に、食べ物・レシートなどを入れてみました。
すると目につきやすいからか、自然とその中のものを眺めて使うようになりました。
これは本当にオススメです!
③ルーティンを決めて決断疲れを減らす
みなさんは「決断疲れ」、していませんか?
人間は一日の決められた時間内で、より多くの決断をしていくほど疲れが溜まるようなのです。
特に発達障害の人ほど顕著です。
かつての旧日本海軍が兵員たちの曜日感覚を失わない為に、金曜日をカレーの日に固定しました。
これを少し応用して、週一・月一のルーティンを決めるという方法があります。
たとえば・・・
★週一金曜日は仕事帰りにジムへ行く
★週一月曜日は昼食と夕食はパスタにする
★月一の第一日曜日は自宅で気になるアニメをイッキ見する
★月一の最終土曜日はマッサージ屋へ行く
のようにルーティンを固定化すれば、決断力の節約ができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
本記事では紹介しきれなかったことは、たくさんあります。
続きは実際にこの本をお手に取って読んでみてください。